頭を撫でると、恥ずかしそうに笑う。



たぶん 俺、 いつもの俺とはかけ離れてる気がする。



愛子と門でわかれて家に帰る途中、俺ははっとして足をとめた。



「和希…」



元保…


俺はあのときの元保の言葉を思い出して、顔をそらした。



『知ったらどーするの?』


元保の表情はいまにも泣きそう。



「…付き合ったの?」


直球なしつもんに、一瞬迷ったけど


「ああ…」


そうこたえた。


すると


「和希のばか、告られたからって調子乗って付き合って。」


急に怒ったかおして俺にいう。


は、はあ~?


なんで元保にんなこと言われなきゃいけねんだよ!



「愛子だから付き合ったんだよ。お前に関係ないって言ってんだろ?」


冷たいめをむけると、元保の表情が一気に悲しい顔へと戻った。