そして立ち上がって教室から出ようとする彼女を俺は慌てて止めた。
そのときについ握った腕は凄く細くて、ご飯しっかり食べてる?
ってばかな俺は思ってしまった。
彼女は俺が掴んだ手を見て顔を一気に赤くする。
そんな彼女をみて俺も焦って手を離した。
「ちょ、話あっから…逃げないで」
そういって頭をかく。
どう言ったらいいんだろ。
てか、ここで話していいこと?
俯いて顔がみえない彼女。
だけどか細いこえで うん と言ったのは聞こえて少し緊張が解ける。
「じゃあ、放課後に…」
「校舎の裏…」
彼女が場所を口にしたから、俺はうんと頷きながらいった。
すると、赤いままの顔をあげて走って教室をでていってしまった。


