お母さんの姿が見えなくなると
急に、ロッティーは心細くなって……。
『 知らない森 』に行くのを、止めようかと思いました。

ダメ、ダメ!
お母さんとの約束。ウソをつかない。

もし、ここで行くのを止めたら……。
『 知らない森 』に行きたいと思っている
自分にウソをつくことになります。
お母さんとの約束を守らなければいけません。

背中のリュックには、磁石と食べ物とお水が入っています。

元気いっぱい! ロッティーは 
誰も行ったことのない『 知らない森 』を目指して
一歩一歩と、進み出しました。

――くまの子ロッティーの冒険の始まりです。