悪魔と騎士団 ver.2


「・・・それは・・・」

クラインは下を向き

眉間にしわを寄せ、

唇を軽く噛んだ。

「・・・答え、られないですか?」

少女は上目遣いできいてきた。

・・・本人に言うわけじゃないから。

自分にそう言い聞かせ、

クラインはやっと口を開いた。