ホントに最低なんだから…っ…!!


美弦と高屋先輩のことで多少はあいつのことを見直したものの…


私の中で依然としてあいつは嫌いな奴ナンバーワンの地位を確立していた


全く…何であいつみたいな奴が会長なんだ…?


この学校のありえない人選を心底恨んだ


時刻はもう放課後で、校舎内に残っている生徒なんてほとんどいなかった


廊下の窓から赤い光が差しこんでくる―…


その光に照らされたせいか…私の顔まで赤くなる


違う…夕日のせいだけじゃない…


私は自分の唇を指でなぞった


どうして…あの時…受け入れてしまったんだろう…?


横暴で女好きで二重人格のあいつ








キスだけは…






とろけるように甘かった――…