あのキスから3ヶ月――…


俺もあいつもなにも変わらない…


唯一変わったことといえば、女遊びを控えるようになったことくらいか――…


愁と美弦ちゃんを見ていると自分が遊んでいるのがひどく滑稽に思えたからだ…


「そろそろ行くか…」


俺は椅子から立ち上がり、カバンを持った


今日も相変わらず雑用が溜まっている


大原を呼び出しておいたからすぐに来るだろう


廊下にでると、あの時と同じ朱色が俺を照らしてくれた――…