「ごめんね…」


やっと気がついたのに――…


これからこの気持ちを封印します


もうあんな思いはしたくない


「ごめんね…っ…」


勇気がない


本気で恋をする勇気がないの…っ…


怖い怖い怖い


私はもう二度と傷つきたくない…っ!!


ふと鏡に映った自分の姿が目にはいった


首筋や鎖骨には痛々しいほどのあいつの刻印


本当に戻れるの…?


芽生えた恋心を封印するのには匡人は強敵過ぎるかもしれない…






シャワーを浴び、タオルで髪を乾かしながら部屋に戻るとそこには誰もいなかった


出かけたのかな…?


携帯を開く


美弦からのメールがきていた