「ばっかじゃねえの」









そう言うと凪は俺をキッと睨んだ


『しょうがないじゃない!!美弦が可哀想だったんだもん!!』


そんなとこだろうと思った…


こういうことに進んで参加するタイプじゃねぇしな


「知らないからな?あいつらのオマケ状態になっても」


凪はむうっと顔を膨らませた


『いいわよ!!適当に誰か誘うから!!』


凪は更に膨れっ面になった


クスクスと笑いが溢れてどうしようもない


『笑わないでよ!!』


大原が身を翻すと、長い髪が舞った


その髪を一筋とってみる


唇にあてると仄かにあいつのシャンプーの香りがした


「お前、目ついてんのか?」


頭、使ってよく考えろよ…