天使と悪魔のLOVEGAME【完結】



駅へと向かう通りには夜だというのに人が溢れていた


いや、むしろ夜だから溢れているのかもしれない


幸せそうに寄り添うカップル


子供連れの夫婦


待ち合わせをでもしているのだろうか?


時計をチラチラ気にする男性


沢山の男女が溢れているこの世界


冷めた目で見るようになったのはいつのころだっただろうか…?


昔はもっと夢を見ていた気がする…


永遠の愛だとか、変わらない想いだとか


女の子なら誰だって一度は夢みるものでしょう…?


現実はそんなに甘くない…


思い知ったのは3年前のあの日だ―…