なん…で…っ!!


あたしの目から一筋、涙が零れた


『凪っ!!』


悠の声は聞こえなかった


あたしは走った


もうなにも見たくない


なにも聞きたくなかった


どうして…っ…?

なんで…?


2つの疑問だけが頭の中をループする


悠はあたしの心の闇を取り去ってくれた


ときに優しく、ときにくすぐったいほどにあたしを愛してくれた


本当に大好きだった――…


柄にもなくこの恋は永遠に続いていくんだとそう思っていた――…









「うああああぁっ!!」











住宅街にあたしの泣き声だけが響いた