『最近、八頭とどうなんだよ?』
畑野は宿題を写しながらあたしに尋ねた
「どうって…順調?」
『なら、いいや…』
畑野は再びノートに視線を移した
「なによ~!!」
気になるじゃん!!
あたしは畑野の手からペンを取り上げた
「言いたいことがあるならはっきり言って!!」
『じゃあ言うけど!!』
畑野はイライラと頭をかいた
『八頭…最近、女と会ってる…』
ドクン…
心臓が跳ね上がった
『何回か街で見かけたんだ。大原じゃない女が傍にいた…』
あたしじゃない女…?
『お前ら…上手くいってるんだよな…?』
確認するような畑野の問いかけに今度は答えることができない



