悠に抱かれるのは好き―… 一番、悠を感じられるから… 『…っ…凪…』 汗ばむ背中に腕を回す ここ数ヶ月で悠は色っぽくなった 「はっ…るかぁ…」 好き―… 好き過ぎて持て余しそうなくらい―… 『ごめん…今から出かけなきゃいけないんだ…』 悠は脱ぎ捨ててあった服をひとつずつ着始めた 「どこに…?」 『近くまで』 「ふ~ん…」 あたしは不思議に思いながらも行くことをとめなかった 後から思えばこの時、止めてればよかったんだと思う 悠はその日から毎日のようにあたしをおいて出掛けるようになった