赤い狼 壱








「え、何で一緒?」



「さっき、一緒に寝ればぃぃって言ったの棗じゃん!」




そう言いながら棗をベッドに座らせる。






すると、棗は




「はぁーーー。」




と長いため息をついた。






と思ったら私の視界がグルンッと回転した。






「ヒャッ!」









――ボスッ――










何?





恐る恐る目を開けると…








目の前に私に覆い被さっている状態の棗が居た。








…え、何。





この体勢。





どういう事?








え、え、えぇ!








と混乱していると棗が






「フッ。混乱しちゃって。もしかして、初めて?」





と耳元で囁いた。