何でさっきからため息ばっかりつくの!?と言いたげな瞳で棗を見ていると
「…稚春って、一番危ないタイプだよな。…天然ってこぇ~。」
とブツブツと何か呟いていた。
「何が恐いの?」
「…あ?いや、何でもない。もぅぃぃよ。今日は一人でベッド使ってぃぃよ。」
そういって棗はソファーで寝ようとする。
…え?
何で?
「ぃぃよ。棗、風邪引くよ!」
ソファーで寝ようとする棗に近寄る。
でも棗は
「いや、俺は大丈夫!稚春はぃぃからベッドで寝ろ!」
と近寄るな!とジェスチャーする。
…何が!
「何が大丈夫だぁー!夏風邪ナメるなぁー!私のせいで風邪引かれたら困るの!ぃぃから一緒に寝ようよ!」
ソファーから棗を引きずり降ろしてベッドに向かう。

