「うわ。稚春ヒド。俺、稚春に服貸してあげた人なのに!」
…こっちだって酷いめにあったわ!
「何よ!ぃぃじゃん!文句の一つや、二つ!三つや四つ!」
「それ、多くない?」
「多くない!」
「え、そうなの?」
「え、うん。多…分…?」
「ブッ。何それ。」
「笑わないでよ。」
「ごめん、ごめん。」
「別に…ぃぃ…けど。」
ゔ…。なんか、棗のペースに巻き込まれている気が…っ!
あ゙…、っていうか!
「服、ブカブカ!」
「しょうがないじゃん。俺のしか無いんだし。」
「~~~でも~~~。」
…私、こんなに諦め悪かったっけ?
そう思いながら棗を見つめる。

