赤い狼 壱







でも棗は全然悪びれる様子も無く




「はぃはぃ。ごめん、ごめん。つい、苛めたくなるんだよねぇ。」




と笑いながら謝ってきた。







…全っ然、悪いと思ってるのが伝わってこないんですけど?







そう思うのは私だけですか?








…まぁ、棗が楽しいならそれでぃぃか。









棗が楽しそうに笑っているのを見て怒る気を無くした。









…あ、っていうかさっきから気になって仕方なかったんだけど…







「ねぇ、これブカブカ。」




そう、私が今着ている棗から借りた服、やっぱり大きすぎてブカブカ。





さっきまでは貸してくれたし、申し訳ない。



とか思ってたけど…





こちょこちょとかされたからもぉ私も容赦無く文句を言ってやりますよ?