棗の神並みパソコン取りだしに感動しながらパソコンの画面をまじまじと見る。
うわ……。すご…。
パソコンの画面には、《SINE》がこれまでに貸したお店の場所や貸したお金の額、開店してからの売れゆきや収入などが事細かに書いてあった。そして、その貸したお店の中でどのお店が一番売れゆきがいいかなどを素人の私が見ても、ちゃんと分かるようにまとめたグラフまで表示してあった。
…すごい。
「本当に仕事してるんだね…。」
「当たり前でしょ~?ってか、これで稚春も俺らの仲間だね~!」
ぽつり、溢した声に奏が元気よく言葉を返してくる。だけど、後半の言葉に驚いて「どやるな。」とツッコミを入れることができなかった。あぁ、残念。でも今はそれよりも。
「は?」
仲間ってなんだ。

