「………。」
「………。」
「にょ？」
「あれ？理解できてない？」
思わず変な言葉を述べてしまった私に棗が「どうやったら分かるかなぁ？」なんて呟きながら首を捻る。
いやいや、どうやったら分かるかなぁ？じゃないってば。ナニソレキイテナイヨ！！仕事ってなんだ！！冗談か！？これは冗談なのか！？歓迎会という名のドッキリなのか！？なんなんだ！？ドッキリ…。ドッキリ？ま、待てよ。じゃあドッキリということはカメラで撮影されてるんじゃないのか！？ってことはテレビに映る可能性が！！す、凄い！！それは凄い！知らなかったよ！棗がドッキリのスペシャリストだったなんて。あぁ、なんていうことだ。私はここで有名人となってしまうのね。ドッキリに引っ掛からなかった史上最強の"ドッキリ退けマン"として。それはとっても素晴らしいことだ。ありがとうありがとう！私を有名人にしてくれて。私は果報者だ！！本当に、本当に「ドッキリスペシャリスト棗様ーーー！！！」
「お前の頭は奇想天外妄想スペシャリストだけどな。」
ゴンッ！
「あだっ！」
