渾身の力で叫んだ。
隊長、あなたは素敵です。私の命のためにそこまで必死になってくださるなんて。あぁ、どうやってお礼をしたらいいんでしょうか。教えてください、隊長。
「………隊長?」
「こいつ大丈夫か?体じゃなくて頭。」
「ちょっと!!隊長を馬鹿にしないでよ!私には誇り高き英雄なんだから!」
「いや、何か分かんねーけど取り敢えず病院に通いつめた方がいいぞ。」
銀の心配そうな顔を見て我に帰った。あれ、今私すごい恥ずかしいことしたような。
ぱちぱちぱち。瞬きを三回してみた。すると走馬灯のように記憶が蘇ってきて。
「うぎゃーウッ「稚春は俺の女なんだからいいだろっ!」」
ぼすん、と叫んでいた口ごと、また連の胸板に押し付けられた。
ってか…、はっ?
「あぁ!?こいつは俺のもんだっ!」
え、ちょ、はぁっ!?
「もがもが!(意味わかんないし!)」
頭を連の大きな手によって押さえつけられてるから満足に声が出せない。だけれどここで黙っているわけにはいかない!と負けじと声をあげる。
と、

