我慢してたけどもう限界だ。これ以上息しなかったら死ぬ。酸素不足で死ぬ。塚、酸素ボンベぷりーず。
浅く顔が埋もっているならまだしも、深く埋もっているから鼻呼吸も口呼吸もできない。
このままじゃ、マジで死ぬ。苦しさでギュウと瞼に力を込めた瞬間、脳内で私の生命危険装置が発動した。
《隊長!!もう酸素が体内に30%しかありません!》
《諦めるな!まだ時間はある!!酸素を確保するように肺に指令を出すんだ!》
《ですが隊長、肺は酸素が50%になった時点で動きが鈍くなっています!》
《非常事態なんだぞ!肺が頑張らねば私らも死んでしまう!!》
《…っ、分かりました!やってみます!!弱音吐いてすいませんでした!》
《いいんだよ、一号。君は優秀な私の部下だ。》
《隊長…。》
「隊長ーーー!!」

