と、
「待って!連くん!!」
「頭よしよしさせてー!」
「逃げないでよ~!」
女どもがスゲェ速いスピードで俺らを追いかけてきた。は!?ちょ、コイツら速ぇえええぇ!!!
「化け物か!」
「走って!!」
「言われなくても走る!」
走らねぇと食われちまう!!切実にそう思った俺は全速力で走った。もう途中は稚春が引きずられるようなくらいのスピードで。
そしてそのまま見えた建物の裏に隠れる。これでなんとか撒けたか?
そろーと建物から顔を覗かせて見てみる。女はどこにも居なかった。撒いたか。
走ったせいで乱れた息を整える。マジでアイツら怖かった。獲物を狙う目ぇしてた。シマウマがライオンに追いかけられる気持ちが分かった。
バクバクと暴れる心臓を上から押さえる。俺の脳には【女は獣】と重要資料にインプットされた。マジこれ重要。

