「稚春の学校は女子高だ。連が女子に囲まれねぇわけねぇ。そうだろ?」 「あー、要するに連がその状況の中、稚春を待てるわけない。と。」 奏の推理を聞いた隼人が意地悪な笑顔を見せる。 「すぐさま帰ってくるのが楽しみだ。」 「………。」 そう呟いてページを一枚、めくる隼人に奏は苦笑いを顔に張り付けて 「(連が可哀想。)」 とほんの少しだけ、思ったのだった。