呆れてため息を溢すけど、連はニコニコと無邪気に笑っている。そんな顔をされても「迎えに来てくれてありがとね。」なんて、言わないぞ。絶対に。
「…あのね、あんまり学校には来ないで欲しいの。」
「……何で。」
私の言葉を聞いた連が眉間に皺を寄せる。怖い。
でも私は負けるわけにはいなないのだ。正直、もうこれ以上目立ちたくない。今日ので明日注目されること間違いなし。これ以上目立ったら私のhappy lifeが崩されてしまう。
「何でって…。目立つ。私は平和に過ごしたいのに!」
「迎えしねぇと稚春に逢えねぇじゃねぇか!」
「迎えに来なくていいって言ってるじゃんっ。」
「駄目っ!それは絶対駄目なの!」
「お前は女の子か!!」
「あんなえげつない生物と一緒にすんな!」
「仮にも女な私に向かって"えげつない"とか言うな!!」
ギッと連に睨みをきかしてふんっと鼻息を荒くする。
本当、私に向かって"女はえげつない"って喧嘩売ってるようにしか聞こえないんだけど。

