《‥‥隼斗、それって》
《もう隠さない、もういつまでも苦しみたくない、だから俺言うけど、俺は‥‥》
私の勘が当たってたら‥‥。
《俺は‥‥》
私は‥‥。
《弥生が‥‥》
私は‥‥。
《俺は弥生が好きだ‥‥》
どうしたら良い?
《‥‥‥。》
《‥‥‥。》
お互い無言のまま。
なんて言えば良いか解らない。
だけどこの無言の電話はキツイ。
ずっとこのままの訳にはいかないし。
でも何を言えば良い?
私は冬真が好き。
冬真以外考えらんない。
冬真以外好きになれない。
冬真だけを想って生きてきた。
てかさっき私が冬真を好きだって隼斗知ってるみたいな言い方をしてた。
でも直接言った訳じゃないから知ってるのか知らないか解らない。
遠回しな言い方じゃ解らない。
《‥‥隼斗?》
いつの間にか隼斗を呼んでいた。
《‥‥ん?》
いつもみたく¨あ?¨って怖い言い方しないんだね。
ズルイ。
こんな時に優しい言い方しないで。
私、女の子だから優しくされたら嬉しくなっちゃうよ。
《‥‥‥隼斗?‥‥私ね‥‥》
《‥‥‥言わなくていい》
《‥‥え?》
《‥‥‥解ってるから》

