「う、うそだよ。」

「そうだといいけど。」



まさか。



あの蘭子ちゃんに限って…。



ないない。



でも見てしまった。



教室に戻ると。



「涼くん。
 メアド交換してくれない?」

「え?あぁ…いいけど。」



蘭子ちゃんが涼にメアド
聞いてた。



それからも仲よさそうに
喋ってた。



「しぃ…。」

「麻衣。」

「ん?」

「あたし…怖い。」

「うん。」

「また…涼と…。」

「今は何もないんだから。
 それに…あたしがついてるから。」

「ありがと…。」



考えすぎなのかもしれない。



だけど。



前のことがあってから
あたしはものすごく敏感になって
しまった。



涼を疑ってるわけじゃない。



でもあんな可愛い子に
メアド聞かれたら誰だって…。