ずっと沈黙。



どうしよ…。



「あのさ。」

「へっ?」

「何その反応。」

「いや…別に。」



こ、怖い。



「俺さ…。」

「うん。」

「栞には俺より森田が
 お似合いなんじゃないかって思った。」

「え…。」

「屋上で『仁』って呟いてたし…。」



あ!!



「もしかして…聞いてた?」

「あぁ。」

「…。」

「だから…。
 森田に栞を幸せにしてもらおうかと思った。」

「そんなのっ!!」

「でもな?」

「うん。」

「そんなことできねぇ。」



涼。



「栞は俺の女だ。」

「っ。」

「大事な俺の女だ。」

「りょ…うっ。」

「だからこそ…。」



え?