結局あたしの思いは
仁に届かなかった。



別れたことはすぐに広まった。



ずっと立ち直れなかった。



ずっと…好きだった。

~・~・~・~・~・~



「今さら何なの?」

「俺は…ずっと好きだった。
 あの時は…。」

「今さら言い訳なんていいわよっ!!
 あたしがどれだけ悲しかったか
 考えたことある!?
 ずっと好きだったのに。
 あんなに好きだったのにっ。
 いきなり別れを言われたあたしの
 気持ち考えたことあんの!?」



今まで言えずにたまってた気持ち。



「ごめん。
 あん時はほんとに悪かったと思ってる。」



何それ…。



「あたしは…やり直す気はない。
 今は涼といて幸せだから。」



もう涼を離したくない。



涼以外考えられない。



「そっか…。分かった。」

「じゃぁね。」



屋上にしよっかな…。