「まじで?
 栞が?」



栞が…。



セカイニイク?



1人で…。



「だから仕事に没頭
 するんだって。」

「そっか…。」



もう俺とはかけ離れてんな。



「そろそろ授業始まるから
 戻ろうぜ。」

「あ、おぅ。」



授業に集中できなかった。



栞が…世界に行くなんて。



一緒に行くって言ってた
のにな…。



俺のせいか。



「起立、礼。」



あっけなく授業終了。



「涼っ。」

「愛子。」

「帰ろ?」

「おぅ。」



放課後デートが日課。



「ね?」

「ん?」

「涼の仕事場に行きたいっ。」