やってしまった....。
関わらないとか決めたのに
名前まで教えるなんて!!


結菜に明日はない。
そう強く思った。


あぁ....きっと、
この怖い人達に結菜って
名前を"YUNARIN"とかに
されて売り飛ばされて
しまうんだわ....。


「「結菜か..可愛い名前だな!」」



「....へ?」


不覚にもきゅんっ。



そのあとも卓球したり
話したりで解散。


そう。
それが彼との出会い。



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「ふー。帰ろ。
なんかいい人だったな..」


下駄箱でローファーに履き替え
外に出た結菜。
秋の風が頬に当たる。



校門付近に黒い車...