natural~きらいになりたい~

英美にとって彼氏と別れることは一大決心だった。

結婚を約束していたこともあるし、怒ると手をつけれなくなる彼氏が怖かった。

正直、『好き』という愛情より『約束』という義務に縛られていた。


それからも康太はいつも英美に優しく、返事をせかすことなく笑ってくれた。


【はっきりしないと…】


そう思うたび辛かった。


そんな曖昧なまま、再び康太と2人でDVDを見ようということになった。