「くれるんですか?ありがとう」

照れながら袋を開けると透明の飴玉が入っていた。

「…?これ何味ですか?」

「味ないやろ!これ“ナチュラル”っていう飴やねんけどマジで味ないねん!」

そう言って康太は自分も食べた。

「うわー無味!作ったやつの意図がわからん!」


康太の笑った顔がすごく愛しく感じた。

ドキドキが止まらなかった。