「夢梨ちゃん、呼んでるよ。」

デートの次の日
そう言われて廊下に行った。

そこに立ってたのは
平山葵(ヒラヤマ・アオイ)
となりのクラスで
中学校も違ったから
話したことがなかったけど、
男好きで有名だったので
名前は知っていた。

「なに?」

あたしはどきどきしながら
そう言った。

「葵、陵に告白されたの!」

すべてがわかった。
陵が中学校時代に好きだった人は
平山葵。

そして平山葵が
あたしを敵対視しだしたことも。