「えっと・・・じゃあ、正直に言いますね。」

「正直言って、このステージに立つのが怖かったです。緊張ももちろんそうですけど・・・んーと、結構・・・批判?とかあったから・・・」


涙が出てくる。
泣きたい訳じゃないのに。

言葉が・・・つまる。


「このステージでも応援されのないかもって、思いました。」


正直な気持ちを・・・


「だけどっ・・・」

だけど、

「みんなっ、ほんっとに優しくて・・・ペンライト振ってくれたり、私の名前呼んでくれたりっ!ほんとに嬉しかった!」


少しだけ、聞こえたんだ。《珠希〜》って呼ぶ声が。


「今直ぐ認めて、とは言いません。今はまだ、嫌いでもいいです。だけど、いつかは・・・いつかは、珠希が来てくれて良かったってみんなが思ってくれたらいいと思ってます!」

まだ、真っ白だけど

「それまで、ずっと私は頑張ります!諦めないで、弱音は吐かないで。・・・だけど、たまにはこうしてみんなの前で泣いてもいいですか?」

いつか、きっと

「真っ白な私が皆さんの応援によって色づいていくように、これから・・・attackの安原珠希をよろしくお願いしますっ!」

色づく日がくるから。


(やっと伝えられた)