「ねぇ…ちゃんと言って…?」


匡人の背中から自分の腕を絡ませる


こんな甘え方はホントは好きじゃないけど聞いてみたかった


『嫌だ』


匡人は素っ気なくタバコを火をつけた


「ケチ」


こいつからそんな言葉を聞きだそうとした私がバカだった


私はシーツを引き寄せ、シャワーを浴びようとバスルームへと向かう


『凪』


「なによ!!」


まだ何かあるのかと即座に振り向く







『……アイシテル』





私が呆気にとられたのは言うまでもない――…




【END】