「んっ…ふっ…や…あ…」


『何言ってんだよ。ホントは嫌がってないくせに』


ニヤリと笑いながら匡人は私を責め立てる


きっと私が本気で嫌がったってこの男は無理矢理にでも実行するだろう


……口元に笑みを浮かべながら


「も…むりっ…」


せめて声だけでも我慢しようと口に手を押し当てる


しかしそれすらも匡人の手によって押さえつけられた


『隠すな』


そう言った直後に貪るような荒々しいキスが降ってくる


私に拒否権はない


自由にならない


心も身体も


だって好きになってしまったから…


たとえそれが私のことを所有物としか考えていない男だとしても――…