そして翌朝、美樹の事も気になり行ってみると、美樹は学校に行く為に家から出て来る所だった。
「……」
出て来た美樹の表情はやはり暗く、いつもの明るさはなかった。
「美樹、おはよう」
美樹に声をかけたのは中学からの親友の翔梧。
フレームのない眼鏡をかけていて、勉強も運動も出来る翔梧は自慢の親友。俺達三人はずっと仲が良くて、達也が美樹と付き合ってからも三人でよく遊んでいた。
「翔梧君、おはよう」
優しい翔梧だから、俺が死んでから美樹を心配して迎えに来たんだろう。