「邪魔なんだよ、ブス!」


喜びをかみしめていると、後ろから罵声が聞こえた。

「何シカトしてんだよ」

振り向くと、茶髪でスカートが短い女子が2人。
思い切り睨まれた。


「あっ…すみません…っ」


私はメガネに三つ編み。そしてスカートは膝の下まである。
こんな感じで言われるのはいつものこと。


急いでその場から立ち去ろうとしたら、ほどけた靴紐に足がひっかかった。

危ない!!そう思ったときにはもう遅かった。



「痛っ……」

見事に転んで膝をアスファルトに擦ってしまった。

さっきの女子2人組は笑いながら横を通りすぎていった。