私達メロウは
水がなければ干からびて
自然的に死に至る


『……ならさぁ』

『グスッ…なによ』

今度は何を言い出すんだ
王子様は……


『俺がお前のことを飼うよ』


……what?
本日2回目
飼う?私を?
あははははは、は?


『あんた頭、大丈夫?
私だよ?メロウだよ?』

『あぁ、デカイ魚とでも思えば
ペットとして飼えるだろ?』


あぁ、ペットね
そりゃ飼えるわなぁ
でもレベルが違うだろ?


『あのさぁ、メロウなんて人間の見せ物
にしかならないよ。
今でも、メロウ狩りがされてるんだから』


これが2番目の掟の最大の理由

‘メロウ狩り’
人間達は、人間とは異なる
メロウを狩って見せ物として
闇市場に出す
そして上流階級の貴族達に
高価格で買わせるのだ


『大丈夫だ』

そう言ったキラは
海よりも冷たい指先で
私の頬を触った

ビックリするほど
冷たかったから私はビクッ
って少し跳ねた

『大丈夫。俺が絶対お前のこと守るから』

『………へ』


拍子抜けした
だってまさか、キラの口から
そんな言葉が出るとは
思わなかった



◇。゚~続く~゚。◇