ウォルターナ国第三王子?

ウォルターナ……
ウォル……


『えぇえぇ!?お、王子!?
嘘ォー!!!!!!』

きっと相当大きな声で
叫んだと思う
近所迷惑だったかな……

『そう。王子様☆ニコッ』

『ニコッじゃないよ!本当に王子様なの?』

嘘でしょう……嘘って言ってよ

『本当だよ』

アァーーーーーーー
なんてこった、人間に見つかったと
思ったらソイツは王子でしたぁ
なんて……ありえない!!

『あゎあゎ私はこれからどうすれば
いいの?掟は、ほぼ全部破っちゃったし』

『その掟を破ったら、どうなんの?』

私の独り言聞いていたらしい
キラが聞いてきた

『殺されちゃうんだよ!!
煮魚にされちゃうかも……』

そんなことを考えていたら
なんか涙が出てきた

『うぅ、グスッ…』

『なら、海に戻らなければ
いんじゃないの?』

what?
なに言ってんの
私はメロウだよ?
陸なんかに行ったら死ぬって!!

『あのねぇ、キラ。私はメロウだよ?
陸に行ったら死んじゃうよ』

『それは、水がないから?』

『そうだよ』