「ねぇ、美冬は好きなヤツ居るの?」


瞬に突然聞かれた。


…居るわけが無い。


男子はみんなガキだから


友達以上に思ったことなんて一度も無かった。


「…居ないよ。」


そんなコト、一緒に遊んできたあいつが


1番分かってるはず…。


「やっぱり?美冬さぁ…


男のこと女友達と同じように接してるだろ?」


そんなの当たり前。


男だからって気を使う必要なんて何一つ無い。


「…そぉだよ。


一緒に遊んでた瞬が1番知ってるでしょ?」