「体育館ならそこの階段を下りて


まっすぐ左だよ…迷子ちゃん」



ふと、耳元で囁く声がした


その低く気味の悪い声に思わず身震いを覚えた



「あ…はい…。」



振り向きたくない。



振り向いたら…いやな人が居そうで。



「あ…ありがとうございます…」


恐る恐る振り向くと…



その男は、ニヤリと笑った。