「三山さん好きです付き合って下さい!!」
「無理ですっさよなら」
いま見事に私は男子をふった。
三山華波…15才高校一年女子。
勉強も運動も苦手。
でもたった一つのとりえ…
顔。

「いーよね華波は。男子にモテるんだから」
親友の安奈が卵焼きをほおばりながら言う。
「…あたし男嫌いなの。無理なの。」
あんな変態の固まりのどこがいーのやら。
「欲張りすぎなのよ華波は。あーあ彼氏欲しいなあ…」
「きもちわるっ」
「うるさいわね!!」
安奈は男好き。数々の恋愛を経験している。
「…華波は永遠に処女ね…」
「処女でもいーもん!!」ほんとありえない男子と女子が…その…
♂♀♂♀♂♀♂♀…
「いやーーっ」
「どしたの!?」
「気分悪くなった…トイレ行く」
私はトイレへと走った。トイレを済ませ教室に戻ろうとすると後ろから誰かにつつかれた。
「あの…」
超可愛い…女子…にしては見たことないし…
「…あの職員室ってどこにあるか分かりますか?」
「…えっと一階の通路側にありますよ」
「ありがと」
その子は満面の笑みで私を見つめる。
可愛い…
「…顔見たことないけど転校生?」
「うん!!佐倉伊吹です」「可愛いね!絶対男子にモテるよ!」
存分にモテて…あたしなんか眼中に無くなるくらいに…。
「…あの…俺男子です……」
そっかー……ん?
えーーーーーー!!??
顔女子だろったしかに制服が男子。
(オカマ??OKAMA??)
てか男子無理っ…
体がおもいっきり拒絶。「いやだ嫌だ…いやーーー!!」
思わず…逃げた。あれはだまされた。
まつげ長いしあの白い肌。眩しい笑顔…。
そのまま私は廊下で倒れた。

「…んっ…っ」
目を開けると白い天井。ここは…?
「三山さん起きた?」
「保健の先生…」
ここは保健室なんだ…。なんであたし…
あ……佐倉伊吹…。
アイツ…アイツのせいだよ!!
「そういえば可愛らしい男の子が運んできてくれたわよ」
「へ??」
「…たしか佐倉クンだっけ??」
бвкзЮШЩЪЫ…!!!!???
アイツ…許すまじ…
「先生!!そいつは??」
「帰ったわよ。学校の見学に来てたらしいけどね」
ちっ…アイツ明日学校来たら死んでも許してあげない…。
その瞬間携帯が鳴った。