「きんちゃんは・・・?」
ようやく落ち着いた妹にそう聞かれて、内心焦った。
でも、嘘をつくわけにはいかなかった。
妹はきんたろうが大好きだったから・・・
あたしは意を決して妹に伝えた。
「きんちゃん、いなくなっちゃったんだって・・・地震で窓が開いて、そこから逃げちゃったかもしれない」
妹が不安そうな顔をしてあたしを見てる・・・
「きんちゃん、見つからなかったら・・・」
「大丈夫だよ。きっと見つかるよ」
そんな曖昧な言葉しか出て来なかった・・・
もう空は紅く染まりかけていた・・・
夜はもう、すぐそこにまで迫って来ている。


