「悪い……帰る」 「え、ちょ、海!?」 海はそのまま走って行ってしまった。 《ヒュードーン》 空には花火が打ち上げられ始めた。 「海……」 最後に見た 海の表情は怒ってるって言うよりは、 辛そうに見えた。 「どうしよう…?」 ここにずっといる訳にも行かず、 あたしは家に向かって歩き始めた。