俺様 海様 イケメン様

引きつった顔であたしと海に言う奏に、


あたしはいつもの笑顔で言った。




「じゃ、俺は友達と待ち合わせしてるから!」

「あ、うん」

「またな」

「またね」




奏は

少し寂しそうな笑顔を残して

あたしと海を通りこして行った。





海は

ずっと黙ったままで、

この沈黙が少し恐い…。