「ちゃんと捕まってろよ?」

「うん…」


恥ずかしいそうに、

俺の制服の裾を掴む。



萌亜ってなんか新鮮。

他の奴なら腰に回してくんのになぁ。



「萌亜?腰に回せよ」

「へっ?う、うん…」



ゆっくり回してくる萌亜。

それを俺が掴んで、

萌亜の両手をしっかり握らせた。



「じゃ、出発」

「う、うん」



俺はゆっくりチャリを走らせた。