《キーンコーンカーンコーン》 「じゃあ、新倉と荻原は放課後に職員室に寄れよ」 担人はそう言って教室を出て行った。 教室では、クラス委員になった二人の話しで盛り上がっていた。 「ねぇ麗奈ちゃん!なんで、男子が……」 「しょうがないよ、ね?」 麗奈ちゃんは苦笑いしてあたしをなだめる。 そんなぁ…。 よりによって、 クラス委員の相手が新倉海なんだもん……。 「萌ー亜」 「っ!!!??」 後ろからあたしを呼ぶ声がした。 振り向かなくても分かる。 「萌亜ー?」 新倉海だ。