「の、呑気ってそんな…」 ナンパなんてされたくてされた訳じゃないし…… そ、それに 怖かったもん……! 「はああぁ。まぢ危なっかしいんだよ」 「ご、ごめんなさい……」 あたしを上から見下しながら言う海に ちょっとムカッともしたけど、 心配してくれたんだ って分かってるからあたしは素直に謝っといた。 「まぁ無事だからいいや。海入る気分じゃねぇから帰んぞ」 「……え!?か、帰るの?」 あたしは一緒、 嫌なことが頭をよぎった。 花火大会の時みたいに帰っちゃうんじゃないかって……。