「これか?‥‥‥あの、ものすごくボロいんですが‥‥」 瞬時兄さんは、アタシの持っている杖を見るなり、半笑いになって言った。 「いいんスよ!!そこがみそ!!」 アタシは満円の笑みでそう言う。 「おおー。君、趣味いいね。それ、確か百年ぐらい前に作られた杖なんだ。………なんだったっけ、その杖の名前」 「そんな昔に作られたんですか!?」