とか見とれてる間に、例の杖屋の目の前まで来ていた。 「おい山崎~!」 !!どーしたどーした!?何だいきなり!? 「山崎ーー!山崎佐介ーー!」 ちょっとぉ!やめろ朝っぱらから!何叫んじゃってんの、近所迷惑だろハゲ! ギィイ 瞬時兄さんの叫び声に答えるかのように、古くさいドアが開いた。 「何だよ朝っぱらから。‥‥って瞬時か!」 「おう、佐介。悪いんだが、店開けてくれないか?」